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産業天気図 10-12月 電力・化学「曇り」に改善 [定点観測(景気指標)]

産業天気図 10-12月
電力・化学「曇り」に改善
「雨」「小雨」過半の18業種
2009年9月28日 (日経)

日本経済新聞社が27日まとめた2009年10月-12月期の産業天気図予測は、主要30業種のうち18業種が「雨」または「小雨」となった。
ただ7-9月期の当初予測(09年6月時点)との比較では、電力や化学などが改善し、「曇り」以上が2業種増えた。中国への輸出増のほか、環境対応製品の販売好調を受け、製造業で回復傾向が続いている。

産業用の需要が拡大している電力は「小雨」から「曇り」に改善した。
中国向けが好調な化学は7-9月期の当初予測を「小雨」から「曇り」に上方修正し、10-12月期も「曇り」を維持。
「晴れ」の業種はないが、「曇り」と「薄日」は計12業種に増えた。

「雨」は建設・セメント、百貨店など5業種で1業種減った。
電子部品・半導体家電向けなどの需要増で「雨」から「小雨」に回復した。
ハイブリッド車が好調な自動車は7-9月期を当初予測の「雨」から「小雨」に修正。
ただ好調がどこまで続くかには懸念もあることから、10-12月期は「小雨」に据え置いた。

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日経が予測する、産業景気予測「産業天気図」

天気の種類は5種類。
「晴れ」「薄日」「曇り」「小雨」「雨」

増減の定義は、業種ごとの「生産」「販売」「操業率」「収益」などから担当記者が判断したも。とのこと。

定義が「など」とされており、かつ「担当記者判断」ということなので、やや属人的かつ主観的であることを加味しつつ、見ていく必要があるということだろう。

    7-9月期/10-12月期
01.鉄鋼・非鉄  小雨→小雨
02.石油  小雨→小雨
03.電力  小雨→曇り
04.化学  曇り→曇り
05.建設・セメント 雨 →雨
06.マンション・住宅 雨 →雨
07.紙・パルプ  小雨→小雨
08.繊維・アパレル 小雨→小雨
09.プラント・造船 曇り→曇り
10.産業・工作機械 雨 →雨
11.電子部品・半導体 雨 →小雨
12.情報  曇り→曇り
13.通信  曇り→曇り
14.家電  薄日→薄日
15.自動車  小雨→小雨
16.精密機械  曇り→曇り
17.食品・飲料  小雨→小雨
18.医薬  小雨→小雨
19.貨物輸送  小雨→小雨
20.リース  小雨→小雨
21.百貨店  雨 →雨
22.スーパー  雨 →雨
23.コンビニエンスストア曇り→曇り
24.ドラッグストア 曇り→曇り
25.ネットサービス 薄日→薄日
26.外食  曇り→曇り
27.旅行・ホテル 小雨→小雨
28.アミューズメント 薄日→薄日
29.広告  小雨→小雨
30.人材派遣  小雨→小雨


記事中から幾つか気になった業種とコメントをピックアップ。


■情報 曇り→曇り
企業のIT投資の抑制は続く見通し。
数少ない明るい話題が、マイクロソフトが9月から法人向けに発売したパソコン用新基本ソフト「ウィンドウズ7」で、大企業の60%が3年以内に導入に踏み切るとの予測もある。だが、どこまでIT需要を喚起する起爆剤になるかは未知数。

■通信 曇り→曇り
携帯電話の今年度の出荷は当初の3500万台予想から「3000万台程度まで落ち込む」(大武章人NEC取締役)との見方も出ている。光ファイバー通信回線は政府が山間・離島などへの整備に1400億円の予算を組んでおり、自治体の申請を受け付け中。実行されれば需要が上向く可能性もある。

■リース
製造業の元さんの影響などで新規の設備投資が大幅に減少し、リース取扱高も年明け以降、前年同月比で2ケタ減が続く。企業倒産に伴う与信コストの増加には一服感が出てきたが、貸し倒れリスクは依然として高水準。在庫調整の進展で生産と設備投資が持ち直しに向かうかどうかが焦点となる。

■広告
企業は広告出稿で慎重姿勢を継続する見通し。
経済対策を受けた一部景気指標の改善もあり、7-9月期は出稿量がわずかに回復。前年同期に比べマイナス幅は縮小した。ただ、年末に向け経済対策の効果が息切れする懸念も残り、企業が大幅に出稿を積み増すとは考えにくい。

■人材派遣
人材派遣の需要は事務系、製造系とも引き続き弱含み。
減少幅は縮小しつつあるが、増加に転ずるには時間がかかりそう。製造業派遣の一部では受注に改善の兆しもあるが、政権与党となった民主党は製造業派遣の原則禁止を打ち出しており、回復の動きは弱い。


クラウドサービスについては市場規模がまだ小さいせいか、特に触れられていない。
新しい波という意味ではウィンドウズ7を扱うならクラウドに触れてもいいような気がするが。

金融系の情報ではリースのみだったので、リースをピックアップ。
会計基準の変動なのでリースの旨みが薄れてくれば、より厳しくなっていくのではないかとも思われるが、まずは設備投資が復調するか。

広告は当たり障りのない感じである。個人的な希望だが、デジタルサイネージ分野や、TVスポンサー費の減少などについても触れて欲しかった。

人材派遣は請負へのシフトや、派遣単価の変動などについても触れて欲しかったところ。

次の四半期予測は年の瀬となるのだろうが、引き続きウオッチしてみたいと思う。
その時は、天気図の回復を期待したい。


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